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2016年03月13日

つきまとう

昨日は朝6時から仕事で、終わったのが夜の7時過ぎ。
真っ直ぐ帰って休めば良いのだが、やはり週末は気分転換をしたい。
そんなわけで、クタクタになりながらいつものBARに行き着く。


バド・パウエル、ビル・エバンス・・・ピアノのオムニバスが流れていた。最近すっかり音楽から離れているので、久々に聴くJAZZは心地よい。

カウンターの端にCDが無造作に積まれている。ちょうど一枚終わったところで、次はこれをかけて欲しいとお願いした。

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ハードバップの名盤である。
私はコルトレーンやロリンズよりも彼のテナーが好きだ。それになによりもギターでグラント・グリーンが入っているのが嬉しい。

珍しくメイカーズなんぞを飲みながらじっくり1枚聴いた。
酒も音楽もタバコもよく体に染みる。


気が付けば深夜をまたぎ、またいつものようにスタッフの女性がサックスを持ち出す。

今日はこれを教えてほしいと「worksong」を持ってきた。16小節のマイナーブルースなのだが、こういう曲はモダンジャズばかり聴いている人には厄介なのかもしれない。なぜならこれはジャズというよりブルースやゴスペルに近いからだ。実際ブルースやゴスペル色の強いニューオリンズ・ジャズで有名な「St. James Infirmary」という曲とほぼ一緒である。

コードは単純であるが、音楽の本質を理解しないとかっこ良く演奏できないのである。小手先のテクニックだけではごまかしきれない。ブルースもゴスペルも黒人音楽であるから、その本質はやはり「神」なのである。
アーメン。

とはいっても無宗教の日本人には難しい。神を感じろと言われてもなかなか無理だ。なので何とか上手くごまかすしかないのだが、いずれにせよブルースにはメジャーもマイナーもない。神の前では平等だと思えばよろし。

彼女の中ではまだそこが理解できないらしい。譜面を追う前にその曲の持つ強さやイメージを理屈抜きで感じておくことが大事だ。そうすればどの音を選択するのか自然と浮かんでくる。

抽象的で難しいが、そうやって譜面も理論も無しで音を探す作業は大切なのである。そこに自分の味が出るのだから。


それにしても「workout」と「worksong」、折角仕事を忘れに行ったのにまた「work」とは・・・・何とも仕事につきまとわれる一日でした。
posted by tet at 13:01| Comment(2) | 音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする